
この夏、帰国中は図書館で奥田英朗氏の著書ばかり借りて読んでいた。数年前も「寝ても覚めても奥田英朗」の時期があったので、間違えて既に読んだ本も数冊あった。
また、Bookoffでもよく立ち読みをした。カトリック関係と読みたかった本だけ購入。
その1冊が、石川真理子女史著作の「女子の武士道」。彼女のブログは好きでよく読んでいたが、いきなり消えてしまっていた。
ところで小学校卒業時、先生方にメッセージをサイン帳に書いて頂いた。当時の教頭先生の「芯のある女性になりなさい」と言うメッセージは常に自分に問う課題であった。凛とした強い女性ってことかな?と。
この本書は、世の中を良くするのも悪くするのも女次第だというほど、男は社会に出て働く一方で、女は妻として母として家を守り、男が何も心配せず仕事ができ、次世代の担い手である子どもをきちんと育てる。土台は全て女である。という理念のもとに記されている
男女雇用機会均等法が施行されると同時に社会に出て、優遇されて来た私としては、どうも上記の「良妻賢母」観には違和感があった。女性は、我慢我慢の自己犠牲だけで良いのか?と。
しかし、空手を始め、精神性を追求してゆくと武士道にぶつかる。なので、妻として、母として、働く女性として、己に克つための武士道に共通することは、常に平静として、どんなに辛いときでも笑顔を絶やさないでいること。それでいて凛として冬に咲く梅の花のようであれということ。
人間の「芯」なるものは、いかなる艱難辛苦にも平常心で臨むという勇敢果敢な武士道の精神に通ずると思う。それは、女性とて同じ。
そういえば、先日の空手の全国大会では、数人の素敵な女性を見かけた。皆さん年齢に関わらず黒帯保持者。共通して言えることは、その方々にはある種のオーラと言うか、風格を感じた。瞳の眼差し、姿勢...そこに精神性を感じた。
直接話さなくても見えてくる。強くなるほど穏やかさを醸し出している、とでも言おうか。それは男性以上に、女性の方が強いように思われる。何事も受け入れる柔軟さと、それでもなお自分を失わない信念と覚悟の強さというか...。
こちらは、石川真理子女史の名言の幾つか。
常に美しい姿勢と、
立ち居振る舞いを
心がけていると、
自然と精神に
張りが出てくる
本当に本当に
美しく見える人は、
心がものすごく
綺麗な人。
己をしっかりと持つことは、
おいそれと
できるもんじゃありません。
こんなこと、と思うような、
ちっぽけな事だったとしても、
自分の考えや
判断を持つこと。
その積み重ねを
忍耐強くしていけば、
やがて心の中に
己が立ち上がってきます。
私の周りには、限りなく強く個性的な女友達が多い。もしや、類は友を呼ぶ、引き寄せの法則か? 爆 その中でも「志し」を持った心の美しい人が好き。
「動的」に見えて、たとえ逆境に接しようとも、心眼で物事を見極め、冷静に判断し、切り抜けていくことができるよう、心静かな、穏やかな女性へと成長したいと願うばかりである。