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イタリアより食とワインと山の魅力を

1年以上
今から数年前、私がコーディネートした食のツアーでトスカーナのワイナリーを訪れた。
アグリツーリズモが日本でも有名になり始めた頃・・・
ブルネッロの生産者であるドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ女史が経営しているアグリツーリズモで料理の講習会・昼食、そしてワイナリーの見学をした。
http://www.cinellicolombini.it/

その時、女史のご主人から、彼らの結婚25周年を記念して作られた限定・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノをいただいた。
セロファンでしっかり包まれたそのボトルは数年間、我が家のカーブに寝かされていた。

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先日、思い切ってこのワインを開けることに・・・・
山の家で用意した食事は、鹿の煮込みにポレンタ。そして野菜いっぱいのバーニャ・カウダ。ブルーチーズ。

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赤々と燃える暖炉の火の横で、少し早めに開栓する・・・コルク臭がしませんように!と祈りつつ。
セロファンに包まれていたせいだろうか、開栓するのに少し手間取る。
思ったほどコルク栓は長くなかったけど(4cmぐらい?)、いい香りが漂ってきた!
これはいける、と直感!
色は、ガーネット。でもバリックを使ったのだろう。サンジョベーゼにしては色が濃い。
グラスに注ぐ。もう少し、浅めのそして口の広いグラスの方がよかったかもしれない・・・
香りが今一湧きたってこない。

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口に含んでみる。
スピリット漬けのダークチェリー、甘いスパイス、チョコレート・・・様々な香りに包まれる。バランスも素晴らしい。サンジョベーゼによくある、ちょっと気になるビターアーモンド系のほろ苦味もない。
後、2,3年は大丈夫だろうけど、今が飲み頃っと言っても間違いじゃない!

幸せな夕べだった・・・
翌日、思い切ってワイナリーにお礼のメールを送った。夜23時、オーナーのドナテッラ女史自ら、返事が届いた。
“貴女にプレゼントしてよかったわ”と書いてあった。

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1年以上
今回はホテル編!

まずは1週間滞在したホテルから:
名前はBarracuda In(バッラクーダ・イン)。
バッラクーダは魚のカマスのこと。ケニアじゃ、庶民的な魚のひとつ。
場所はモンバーザ空港からからバスで2時間半ほど北に行ったところ。ワタームという町のイタリア人の経営する海辺の4つ星ホテル。

フロントのすぐ脇のプール:
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部屋数は40ほどの規模の小さいホテル。それだけにすごくセレブな気分になれる。ヤシの葉を編んで作った屋根の2階建てのコッテージには、1階と2階に部屋が一つずつある。

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中はケニアのカントリー風のインテリア。掃除も行き届いてるし、レストランのビュッフェの食事も種類は多くはないけど、美味しいし心がこもっている。昼前と午後にはいつもティータイムがあって、紅茶やクッキーが自由に楽しめる。


これがベッドルーム。蚊よけがベッドについてる。外のテラスもとっても素敵。でも気をつけなきゃいけないのは、外に行くときは部屋のドア、窓を必ず閉めること。なぜって、泥棒じゃないよ、猿が部屋に入って来る~~~!!! ホントだよ!

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夜はこんな感じ。ロマンチックでしょ?

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そして、これはサファリのホテル。

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ツァーヴァの国立公園のゲートを出てすぐ脇のVoiという村にある。ここは、サファリツアーの初日の昼食をとったところだけど、宿泊も可能。食事はビュッフェ。種類も多いし、美味しい。
http://voiwildlifelodge.com/
レストランの前にはプールがあり、その脇には展望台(といっても高いところにあるわけじゃない)があって、そこで大自然に囲まれて(これ以上の大自然ってないんじゃないかな?)ソファーに腰掛けてると、キリンがいたり、ゾウが群れをなして歩いてたり・・・ていうのが遠くに見える。

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会議室やスパ、スポーツジムまで完備されていて、ここがサファリのゲートから1キロの距離とは信じがたい。
2階建てのホテルと、テントハウスの宿泊施設がある。この“テントハウス”って言うのは、後で説明するけど、こう書くと、とても粗末な感じがすると思う。それは大間違い!
この晩泊まったところが、まさにこの“テントハウス”。最後まで読んでね!

サファリでは予想以上の動物に出合い、ホテルのチェックインをしたのは、夕方7時過ぎ。
http://www.manyattacamp.com/
ガタガタ道でけっこう疲れきってた私たち。このホテルはまさにツアーヴァ国立公園の中! 脇は赤茶色の濁流の川が流れている。

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その川の脇にもプールが! サファリパークの中にあるプールなんて! アクティブな私たち! 疲れも忘れ、もう暗い中、プールでひと泳ぎ!
フロントで懐中電灯を渡される。10時半にはホテル敷地内の電気は消えるから。
テントハウスへ! 30個あるテントハウスはそれぞれが独立している。

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入口を入ると、コンクリートで仕切りができたシャワールームと、トイレが左右にあり、キリンの絵がプリントされた赤いお洒落なベッドカバーのかかったベッド。木製のワイルドっぽいインテリがケニアらしくていい。

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入口と反対側のテントのファスナーを開けると川に面したテラスがあり、ソファーが2つ並べてある。
わ~!このテラスでゆっくりしてみたいな~(明日も出発は早いから無理だ・・・)。
夕食はここもビュッフェ。でも中華の炒めもの(なぜケニアで中華??)を目の前で作ってくれる。お皿までお洒落!
テントハウスへ戻る前に懐中電灯を頼りに、敷地内を散歩。
敷地内とは言っても、サファリとの仕切があるわけじゃないから、夜中じゅう警備の人が懐中電灯を持って見回りをしている。どんな獣がやって来るかわからないから!
一番はじにある30号室の前には、警備用の小屋があって、30号室にお客さんがいる日は、そこからずうっと見張ってるんだそうだ。
ワイルド極まりないけど、快適なテントハウス。
テラスの前を、ゴウゴウと音を立てて流れる赤茶色の濁流を見てると、こんなところまで来てしまったんだ・・・と妙な気持になる。
今まで旅した中で一番印象に残る国になりそうな気がする・・・
そう言えば、イタリアではマル・ディ・ケニアって言う言葉がある。直訳すると、ケニアの病、なんだけど、ケニアに取りつかれて、て言うこと。わかるな~!

*宿泊施設のHP、ぜひ覗いてみて! 英語で書いてあるよ。
料金は、2食付きで55ユーロぐらい。

1年以上
この世に高貴なブドウ(もちろんワイン作りのためのブドウ)は2種類しかない、とワインの通は口をそろえて言う。

それは、ネビオーロとピノ・ノワール。
イタリアでは、ピノ・ネーロと呼ばれるが、この2種類、どちらも栽培が難しく、また出来上がったワインが繊細であるという共通点を持っている。

でもピノ・ネーロで時々出合う、フォクシー・フレーバー・・・私はどうも苦手。
フォクシーって表現するべきじゃないのかもしれないけど、じゃあなんと言ったらいいの?
ガンベロ・ロッソで毎回高い評価を受けているピノ・ネロ100%のワインでも、その臭いがあって、私が苦手なのがいくつかある。
ということは、私の感覚がおかしいってこと?

で、ピノ・ネーロを理解するために、イタリアで初めて開催されたピノ・ネーロのシンポジウムに参加してきた。
会場は、ミラノの南、オルトゥレポー・パヴェーゼにあるリッカジョーイア。古い屋敷を改造し、ミラノ大学とピアチェンツァ大学の醸造学部の研究所も兼ねているここでは、ロンバルディア州の醸造地帯の11500種類の土壌のサンプルを抱え、また1000種類のブドウの苗木を特別な環境で育てている。

DSC02990.jpg 土壌のサンプル


DSC02994.jpg 虫が入らないように2重の網で覆ってある



2日間で学んだことは数知れず・・・
ピノ・ネーロは、トゥラミーネル(日本語はトラミネール)とムニエの自然交配種(いや~、これにはびっくり!)。
涼しい気候を好むので、一般的にはフランスでは南西向きの斜面に、イタリアでは北東向きの斜面に栽培。
イタリアにピノ・ネーロが入ってきたのは1800年代半ば。
ピノ・ネーロから白ワインを作る場合、多くの生産者が脱色のために、カーボンやベントナイトを使用。
実が熟すに従い、香りはカシス、チェリー、ダークチェリー、プラムと変化していき、熟しすぎると化学的な臭いが出る。
飲み心地がカリカリしたような(イタリア語でクロッカンテと言うんだけど)ワインが、理想的。

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ふふ~ん!  2日間でスパークリング、白、ロゼ、赤とピノ・ネーロから作ったワインを50種類以上試飲したけど、あのミシン油みたいな臭いはここから来たのかな??

印象的だったワインを書きだしておこう。
*Mazzolino Cruase`    
  2007年よりDOCGになったピノ・ネーロ最低85%以上のロゼのスパークリング
  フランス人のエノロゴが手がけた今年リリースされたもの。
  彼のスティルタイプのNoirも毎年高い評価を受けている。

*Gottardi 2009 
  アルト・アーディジェ州。まだ若いせいか、開栓直後は少しフォクシーを感じるが、
  時間が経つと野生のミントの香り。優しいタンニン、エレガント。
  考えたら、今年の自分の誕生日にレストランでこの2005年を飲んだ! 改めて感激!

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*Maison Anselmet Vigne Toul  
  2009年と2010年を試飲。同じ作り手の同じ畑からのものとは思えないほど、色も香りも、
  もちろん味わいも異なる。フォラトゥーラ(手作業の撹拌)の回数が違っただけ、とのこと・・・
  フォクシーは感じられるものの、味わいもアフターも素晴らしい。2010年のほうが現時点では上を行く。
  アオスタ渓谷州の標高800メートル、傾斜80%(!!!)の畑のピノ・ネーロ。すごすぎる!!!
  コスパもいい。注目の作り手!
DSC03000.jpg 左が2010年、右が2009年。

*Pojer & Sandri Rodel Pianezzi 1992  
  共同経営者であるMario Pojer自身、心配そうにしていた1992年のビンテージ。
  サービス時、1時間前に開栓したとのことだったけど、試飲時にはもうピークを過ぎてるな、と思えたのが
  2時間後には、見事によみがえった。19年物のピノ・ネーロ。脱帽である!
DSC03015.jpg 左が2007年。右が1992年。


セミナーの間には、コーヒーブレーク、昼食、そして宿泊は15世紀の宮殿を改造したホテル(http://www.castellosangaudenzio.com/)。
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おまけにそこで生産者やジャーナリストたちと夕食を伴に、と至れり尽くせりの充実した2日間だった。

ピノ・ネーロばんざ~い!

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1年以上
ケニアの旅の報告は、一休みして、真面目にワインの話。

アンフォラ(素焼きの細長い壺)でワインを作るので、あまりにも有名なグラヴネル。
とは言っても彼がアンフォラでワイン醸造を始めたのは、10年ほど前。

彼の試飲会に集まった100人のファンを前に、緊張気味のヨスコ・グラヴネルがマイクを片手に話し始める。

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今年、私は44回目のブドウの収穫をした。

私は、15歳の時から父の傍でワイン作りに携わってきた。

口数の少ない、でもいい父だった。

姉妹が4人、自分はたった一人の息子だった。

ワイン作りは、醸造ではなく、哲学である。

ブドウ畑に肥料をやってはいけない。それは恥ずかしいことだ、土壌を破壊してしまう。

散水もしない。多くの生産者が、ホルモンや肥料を混ぜた水を散水をしている。

培養酵母は化学物質。自然の酵母を私は使う。

自然が私たちに与えてくれるものを取り除いてはいけないし、そこに何か加えてもいけない。


口数は少ないけど、言葉を選び、すばらしいメッセージが伝わって来る。
衝撃的である。

アンフォラであまりにも有名な彼だが、それは何十年もかけて試行錯誤してきた結果なのである。
バリックも使ったし、温度管理ができるスチールタンクも使ってワインを作り続けてきた彼:

1987年に、ワイン作りを学ぶためにカリフォルニアに行った。

10日間で1000種類のワインを飲んだ。

そこで学んだのは、こんなワインを作ってはいけないっていうことだった。

温度管理ができるスチールタンクは、買って3年後に売り払った。


サービスされたのは、6種類のワイン。
ソーヴィニョン、ピノ・グリージョ、シャルドネ、リーズリング・イタリコの混醸で、樹齢、5年から50年のブドウで作ったBregと、リボッラ・ジャッラ100%のRibolla。

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輝かしい琥珀色!
まずは、Breg2000。12日間かけて大樽でマセレーションしたもので、今日試飲する6種類のワインの中で、唯一アンフォラを使っていない。アプリコット、セージの香り、バランスもいい。
Breg2002。収穫後、アンフォラに入れ、翌年4月25日、26日に圧搾し、その後木の樽で熟成。きらきら光る琥珀色が魅力的。香りは、ちょっと閉じてる・・・大根の古漬け(と、周りのイタリア人に言ってもわかってもらえな~い!!!)。時間が経つにつれ、開いてくる。マッシュルームの香り。まろやかで、とろっとしていて、アフターが長い。素晴らしいバランス。
Breg2004。アンフォラで醗酵、その後圧搾して、またアンフォラで熟成。輝きを持った琥珀色。深い香り。柑橘系。辛み、塩味が特徴的で、アフターも長い。

私の好きな品種の一つ、リボッラ・ジャッラ。

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まずは、Ribolla2002。アンフォラ使用。ネコのオシッコ。汗。バニラ。様々な香りが交差する。酸がきれい。アフターも長い。
Ribolla2003。アンフォラ使用。地中海のハーブの香り。バニラ。塩味がしっかり。濃い! 飲むと、濃いって感じる。どのくらい“濃い”のかって言うと、咳が出そうなくらい、なのである。
Ribolla2005。アンフォラ使用。さまざまな香りに包まれる。オレンジの皮。アルコールがしっかり。ジンジャー。

グラヴネルのワインはイタリアで購入しても50ユーロはする。
彼のワインは、通向きだと思う。このワインにこれだけのお金を出すかどうかは、個人差だと思う。
毎日飲むワインじゃない。
とびっきりのブルーチーズに、1杯この貴重なワインを傾けるのはいいかもしれない。

彼が発信したメッセージの中で私の一番のお気に入りは:

亜硫酸(酸化防止剤)無しでワインはできない。2000年前から人類が使ってきたものを、今、なぜ拒否しなきゃいけないのか?

2年前に、27歳だった一人息子をバイクの事故で亡くしてしまった彼・・・
その悲しみを乗り越えて、ますます素晴らしい貴重なワイン作りを続けてくれることを祈りつつ、ボローニャの町を後にした。

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1年以上
最近あまりワインのことブログに書いてないのだけど・・・

実はワイナリーに行ったり、例年のごとくワインのガイドブックの審査員を務めたり、念願だったメラーノというアルト・アーディジェ州の町で開催されたワインフェスティバルに行ったり・・・・と皆に内緒で(?)ワインの世界に浸ってました~~!

実は:日本ソムリエ協会の機関誌11月号に私が書いた記事が掲載されました!!
“新鋭3つのイタリア・スィート・ワイン”


読者の方に一人でも多く、楽しんで読んでいただけることを期待して書いたものです。
なかなか日本では手に入りにくい(ここ、ミラノでも入手困難!)3つのワイン。
読んでくださいね!

私の手元にはまだ本誌は届いていないから、ちょっとドキドキ・・・
でも読んでくださった方から、もう、メールをいただいた。うれしい!

隠れワイン活動(なんだ、こりゃ?)で、9月にボローニャで開催されたGravner(グラヴネル)の試飲会に行ってきた。
アンフォラでワインを作ることで、有名なグラヴネル。まさにその彼が出席しての試飲会。夢のようだ!

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試飲したワインは以下の通り:

BREG 2000

BREG ANFORA 2002

BREG ANFORA 2004

RIBOLLA ANFORA 2002

RIBOLLA ANFORA 2003

RIBOLLA ANFORA 2005

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コメント、次回書きま~す!

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イタリアより食とワインと山の魅力を

作者:ワイン・チーズを通してイタリアの食文化を知る

イタリアより食とワインと山の魅力を

1986年よりイタリア在住の筆者がイタリアのワイン、チーズ、食文化をご案内します。イタリアソムリエ協会のソムリエ、イタリア人にとっても難関のオフィシャルテースター(Degustatore Ufficiiale)、そしてイタリアチーズテースター協会(ONAF)の資格を持つ食のエキスパートです。

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